1962年生れ、ベルギー出身のヴァイオリニアストにして現代作曲家の BAUDOUIN DE JAER による室内楽作品集。リリースはこの手の現代音楽物も積極的にラインナップしているSUB ROSAから、ブックレット付3面開きデジパアック装丁でのリリース。音盤リリースは2000年代からという中堅で、韓国の伝統音楽研究家としても知られる存在。本作では弦楽カルテット用に書かれた4曲の室内楽を収録し、作風は特にエレクトリックでも無い、いわゆる現代音楽然とした内容。なものの、韓国音楽の影響からなのか全編で隙間だらけの催眠的タイム感があって、日本の雅楽にも通じるもの。注目は3曲目で、ほとんどユニヴェルゼロへのオマージュとも言えるチェンバーロックチューンとなっていて、ドラムスは入ってないものの変拍子の繰り返しリフを多用したそのものズバリな珍作。BAUDOUIN DE JAER-eclerectic attracta(sub rosa)